大きな変革期を向かうようとしている日本と中国。
経済的には低迷の感ある日本とさらに成長しようとする中国と情勢は歴然としてきましたが、
お互いの立場や価値を認め、補いながら次の世代へ残せる
“何か”を生みだす必要があるやもしれません。
その一つは商いの交わりであると同時に、
人の交わりによって生ずるマグマのようなエネルギーです。
かつての古き世の日本と中国の民が、
帆をはった船で海を越えて交流を重ね、
仏教伝来に始まり経済的にも文化的にも発展してきたように、
新たな“方法”と“場”が必要だと感じています。
この「日中経済人」がそのインフラやプラットフォームとなり、
その一端を担えれば意味のあることだと思います。
微力ながら両国の懸け橋の力となるように努力してまいります。
2011年初頭。
長く続いた不況に「終止符」を感じさせる業界もちらほらと見え始めました。
企業が動き出せばそこには必ず「人」も「雇用」も動き出す。
しかし、今回の夜明け前は少し違う。
日本の若者の地元志向と逆行するかのように押し寄せる「グローバル化」。
肩を並べた「日本」と「中国」との経済交流。
今回「日中経済人」の発刊に携わる中で感じているのは
これほどまでに多様な企業が、日中経済にかかわり始めたのかという驚き。
おそらくはこの10年はその新しい道筋の中で
「成功と失敗」「挫折とリベンジ」が繰り返されることになるのでしょう。
そしてまさに国境を越えた真の理解のもとに
お互いが尊重し合い、又、喜び合う間柄になっていきたい。
国と国の前に、一人と一人。
この「日中経済人」を通じて人事・労務のカテゴリーから
微力ながら企業の現場の皆さまをご支援させて頂ければ幸いに存じます。